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磁気ストライプが使えなくなる前に保護する方法とは?

磁気ストライプが使えなくなる前に保護する方法とは?

公開日:2018/06/05
更新日:2020/05/01

磁気読み取り式のキャッシュカードや、クレジットカードに使われている磁気ストライプですが、誰もが見たことのあるものだと思います。しかし、その仕組みや規格、保護の方法などはあまり知られていません。私達の生活に欠かせない、磁気ストライプについて詳しく見ていきます。  

●磁気ストライプとはどのようなカード?

磁気ストライプは、別名磁気ストリップとも呼ばれ、磁気読み取り式のカードにある黒いテープ部分のことです。磁気ストライプは、鉄をベースとした細かな磁性粒子を変化させることで、データを記録しています。この磁気ストライプが使われているカードを磁気ストライプカードと言います。

磁気ストライプカードは、銀行のキャッシュカードやクレジットカードなど幅広く利用されています。黒い部分に、口座の番号や個人情報などのデジタルデータの情報が記録されていて、専用の機械で読み取り部分に接触することでデータを読み込んだり、情報の書き換えを行うことができます。

近年では、ICカードが多く普及しています。ICカードと比較するとデータの容量は小さくなりますが、コストが安くおさえられるのが特徴で需要もあります。また、従来のキャッシュカードと同じように使用できるICカードでは、ICカードと磁気ストライプを併用しているカードもあります。

●クレジットカードやキャッシュカードの規格に使われている!

磁気ストライプカードの規格には大きく分けて2つあります。ひとつは、世界で広く使用されている国際規格のもの。そしてもうひとつは日本独自のものです。

海外で利用されている磁気ストライプカードの規格は、「JIS1型(ISO)」となっています。このJIS1型の磁気ストライプの規格にはさらに3種類の仕様があり、それらを組み合わせて、1つの磁気ストライプを構成しています。

最も多く利用されているのは、JIS1型のトラック1(IATA)、JIS1型のトラック2(ABA)と呼ばれるものです。JIS1型のトラック3という規格は、古い歴史がありますが、現在はほとんど使用されていません。

日本独自の磁気ストライプカードは、JIS規格で定められた「JIS2型」となっています。国内のキャッシュカードは、このJIS2型の規格で作られています。JIS2型の磁気ストライプは、黒いストライプ部分をカードがカードの表面になるように決まっています。

キャッシュカードなどで、表面に磁気ストライプがないものは、上から印刷され見えないようになっている場合もあります。JIS2型の規格の国内キャッシュカードの裏面に、JIS1型の磁気ストライプが印刷されていることもあります。

クレジットカードやATMカードなどは、世界各国で使えるようになっているために、国際規格が使われています。日本のJIS規格は主に、国内の銀行のキャッシュカードに利用されています。規格では、カードの形状や大きさ、硬さ、磁気ストライプの位置、磁気特性、データフォーマットまで定められています。

●長く使うために磁気ストライプを保護する方法とは?

磁気ストライプは磁気を使っているために、磁石を近づけるとデータが失われてしまうこともあります。また、傷がつくことで機械の読み取りができずに使用ができなくなる場合もあります。

磁気ストライプカードは、お金の管理や個人情報など、重要なデータが入っていることが多いため、トラブルになる前に保護しておきたいものです。情報を守りながら長く使い続けるためには、注意しなければならない点がいくつかあります。

汚れやほこり・・・普段の使用でもカードは意外とダメージを受けています。手で触ることで汚れや油がついてしまったり、ホコリなども付着します。また、お財布から出し入れすることで細かな傷がついていることもあります。

他のカードの磁気・・・一緒に入っているほかのカードと接することでも、ダメージを受ける場合があります。磁気ストライプのカード同士が重なることで、磁気が弱くなってしまい、読み取りがうまくいかないという事もあります。また、カードを持っている本人だけでなく、お店のスタッフがカードを扱うこともあります。多くの人が触れるものなので、毎日の生活の中でも汚れや傷がつきやすくなっています。

収納方法・・・財布などに入れておくと色移りする場合もあるので、収納しておく場所も注意しておきましょう。カードを入れておく部分が、布になっていると傷も色も付きにくいです。また、財布自体を清潔にしてくのも重要です。汚れがひどくならないうちに、きれいにしておけばカードに汚れがつくのを防げます。

周りにあるもの・・・磁気があるものをカードに近づけるのもよくありません。磁気があるものは、磁石だけでなく、スマートフォンや携帯ゲーム機、テレビ、パソコン、スピーカーなどがあります。あまり意識していませんが、実はカードの近くに磁気があるものが置いてあるかもしれません。

カバンの中に磁気ストライプカードとスマートフォンを一緒に入れておくだけでも、ダメージを受ける場合もあります。他にも、キーケースやカードケースに磁石が使われていたり、他のキャッシュカードや銀行の通帳なども要注意です。

対策として、磁気ストライプカードを保護するために専用のケースを使うのも良い方法です。傷やホコリからも守れます。磁気シールドがついていて、カードを複数収納できるものなどもあります。色々なタイプが販売されているので、用途や好みに合わせて選ぶ事ができます。

また、一般的ではありませんが、カードの表面にフッ素コートを施してカードを保護する方法もあります。市販されているフッ素スプレーでカードを覆う方法ですが、これで完璧に磁気ストライプが守られるという事ではないようです。あくまで、ひとつの参考方法です。

●まとめ

多くのキャッシュカードやクレジットカードに使用されている磁気ストライプ。ほとんどの人が手元に1つ以上はこのカードを持っているのではないでしょうか。

磁気ストライプカードはコストも低く、情報を記録しておくことができます。しかし、磁気を利用しているためにダメージも受けやすいのがデメリットです。長く使い続けるためには、専用のケースに入れる、他の磁気のあるものとは近づけないようにするなど、気をつけたいですね。

銀行のカードやクレジットカードなど、日常の必需品で重要なものばかりです。使えなくなって困る前に、きちんと保護をしておくようにしましょう。

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