プラスチックカード印刷で表現できる色味について
公開日:2022/03/03
更新日:2022/03/04
プラスチックカードを作成後、「思っていた色合いと違う・・・」と感じたことはありませんか?
それは、ディスプレイ(モニター)での色の表現方法と、印刷時の色の表現方法が異なるためです。
コンピューター・テレビやスマホなどのディスプレイでは3原色のRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)で色を表現していて、
プリンターの印刷ではCMYK(C:シアン、M:マゼンダ、Y:イエロー、K:ブラック)で色を表現しています。
目次:
PCなどのディスプレイとプラスチックカード印刷の表現の違い
次に、表現の違いについて紹介します。
RGBとCMYK
冒頭で書いたように、コンピューター・テレビやスマホなどのディスプレイは3原色(RGB)に対し、プリンターの印刷では4原色(CMYK)と表現が違います。
それぞれ表現が違うので、RGBで制作したものを印刷すると、色がくすんで見えたりします。
ただ、RGBとCMYKだけで全ての色を網羅しているわけではないので、特色(金色(ゴールド)、蛍光色)は表現できません。
4色分解とは
4色分解とは、印刷するフルカラー原稿を、印刷の基本色であるCMYKに分けることです。紙やカードに印刷する際は、上記4色に分解した後、それぞれの色のインクを順に重ね合わせて印刷していきます。
しかし、コンピューター・テレビやスマホなどのディスプレイはRGBで表現されているため、ディスプレイで見た色合いと実際に印刷されたカードの色合いは確実に変わります。
写真などの場合はそれほど違いが出ないのですが、企業のロゴなどは4色分解で表現できない場合もありますので注意が必要です。
4色分解ではゴールドの色味をきれいに表現できない
ゴールドやシルバーにキラキラと光るメタリック系カードは、弊社でも人気のあるカードです。しかし、メタリック系のカードは4色のインクを使用するオフセット印刷ではきれいに表現できないため、シルク印刷を施しています。
コンピューター・テレビやスマホなどのディスプレイ上ではゴールドっぽい色合いが表現できていても、実際に4色分解をしてオフセット印刷を行うと、キラキラ感のないオレンジや黄色・茶色のようなカードになり、金色(ゴールド)と言うには無理がある仕上がりになってしまうでしょう。
しかし、シルク印刷はオフセット印刷に比べて料金が高く納期も3日程延びてしまうため、コストを抑えたい方やなるべく早くカードを作成したい方から「シルク印刷ではなくオフセット印刷で構いません」と依頼されることがしばしばあります。
金色(ゴールド)や銀色(シルバー)は、シルク印刷でないときれいに表現ができないとお伝えしていても、実際に仕上がったカードを見ると、「思っていたよりも、ディスプレイで見た印象と違う・・・」ということもありますので、可能な限りカード印刷前に校正を行い、仕上がりを確認されることをおすすめします。
低コスト・短納期で高級感のあるプラスチックカードを作成したいなら
シルク印刷でないと、キラキラしたメタリック感を出すことは難しいのですが、低コスト・短納期でゴールド系のカードを作成したいなら、箔押し(ホットスタンプ)やエンボス加工で部分的に金色(ゴールド)を使うこともおすすめです。
背景を4色フルカラー印刷で作成し、ロゴマークや文字などの一部分にだけ箔押しやエンボス加工で金色(ゴールド)を入れることで、カードの印象が変わり高級感が上がります。
ホットスタンプ(箔押し加工)とは
別名ホットスタンプとも呼ばれ、熱を加えて押し付けることによって、金色(ゴールド)や銀色(シルバー)などのキラキラした箔の文字やイラストを入れることができる印刷加工です。
クリスマスカードや結婚式のインビテーションカードとしても利用されており、豪華で華やかな演出を追加できるため、人気のオプションです。最近では目にする機会も多い加工のため、お客様からもよくお問い合わせをいただきます。
光らせたいカードにツヤありの箔押しを追加することで、キラキラと輝き、華やかな印象になります。
反対に、高級感は持たせつつもマット調に抑えたいときは、ツヤ消し加工がオススメです。表面がザラついたように見えるため、より一層、金属のような雰囲気を表現できます。
カード会社によってはどちらか一方の箔押し加工の場合が多いですが、弊社ではプラスチックカードを利用されるお客様のことを第一に考え、「ツヤあり」、「ツヤ消し」の両方のオプションとベースが「白無地カード」と「マットブラック(黒板)カード」のサンプルもご用意させていただいております。
デザイナーさんから仕事依頼を受ける機会も多く、カード作成の細かなこだわりにもしっかりと応えてきました。
例えば、同じ金色の箔押しを使い、ツヤありの中にツヤ消しを合わせるなど、デザインも無限大です。
色にこだわりがある方には本機校正をおすすめ
4色分解をしてCMYKを重ね合わせて印刷することで表現できる色味は、モニターで見る色味とは異なります。
特にゴールド・シルバーやコーポレートカラーなどの特殊な色は、4色では表現が難しいので、ご希望通りの色合いが出ない可能性があります。
カードの色味にこだわりがある場合は、別途費用は発生しますが、一度実際の印刷機で校正刷りを行なう本機校正を行い、仕上がりを確認されることをおすすめします。
まとめ
についてご紹介しました。
プラスチックカード作成をご検討なら、
カード一筋40年の弊社にご相談ください。
日本カード印刷では、国内製造による高い品質と、提携工場による低コスト・短納期対応が可能です。
少量作成・大量作成など、お客様のご希望をお気軽におっしゃってください。
お客様のニーズに合わせた臨機応変な対応を常に心がけておりますので、用途によって異なりますが、その内容に沿ったベストなご提案を行います。
お悩み解決致します!!
プラスチックカード作成は紙印刷と比較して決して安価な買い物ではございません。
だからこそ、このようなお悩みがございましたら、豊富なノウハウを持った専門会社にお任せください。
など些細な疑問でもかまいません。
プラスチックカードは素材や作成方法によって特徴や価格が違うためご不明な部分や迷われる場合もあると思います。
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